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Re:pair開発の背景と込めた想い

Vision

Re:pairが目指すこと

Profile

カウンセラー紹介

加害者にも
努力をする権利はある

Re:pair開発の背景と込めた想い

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「DVは治らない」「DVがあれば絶対に別れたほうがいい」

DVで悩む方は、本を読んでも、ネットで調べても、相談に行ってもこの言葉に出会うのではないでしょうか。

今回このプログラムを作ろうと思ったきっかけは、その認識に一石を投じたいと思ったからです。私はカップル・夫婦専門の相談機関を立ち上げ、夫婦の暴力の問題と常に向き合ってきました。その中で、私が実感しているのは、暴力の加害当事者が適切な努力をする中で、自分自身の暴力性を克服して求めていたあたたかなパートナーとの関係性を手にした方がいるということです。

ただ、そういったことを声を大にして言うことは、とても勇気のいることでした。
私が大学院生だった10年以上前になります。DV加害者の更生に関わるシンポジウムに参加した時、ある被害者の支援者から「加害者が良くなるということを言わないでほしい。被害者が期待して別れられなくなる。私たちの仕事の足を引っ張らないでほしい」という発言がありました。当時はなんて酷いことを言うのだと思っていました。
しかし、実際の現場で働くようになると、その支援者の気持ちも理解ができるようになりました。DV被害者に寄り添って勇気づけて行く中で、その被害者がようやく離婚を決心したのにも関わらず、何かのきっかけでまたDV加害者の元へ帰って行く。多くの支援者はその憤りを抱えながら支援をしている現実がありました。

加害者は良くなると簡単に言ってはいけないと思ってきました。ただ、同時にいつまでもそこに留まっていてはこの問題は解決しないと思っています。私はカップル・夫婦の問題を専門に対応する心理士として関係性を良くするお手伝いをしていきたいと思っています。

それはDVであっても同じです。

また、加害者自身も自分の加害者性を見つめ改善し、あたたかなパートナーシップを求めるための努力をする権利はあると私は思います。

ただ、同時にあなたのパートナーにも意思決定をする権利があるということを忘れないでください。どんなにあなたが努力したとしても、過去の傷はなくなったりしません。あなたがどんなに成果を出したとしても、パートナーの気持ちが戻るかどうかはわかりません。そこを理解して、「こんなに努力して結果を出したのだから、受け入れろ」と自分の努力を相手をコントロールする材料にしないように気をつけてください。あなたが努力をする権利があるのと同じように、相手にも意思決定をする権利があるのです。

それを理解した方に向けて、このプログラムは用意されています。

「DV・モラルハラスメントによって壊れた関係を、再度構築したい」「パートナーといい関係を築きたい」そんな思いの人に向けて、その可能性を少しでも上げるため、努力をする場としてこのプログラムを考えてみてください。

「食事を制限して、走れ!」
そんなダイエットのアドバイスとは違う
DV・モラルハラスメントの処方箋を

DV・モラルハラスメント
の処方箋を

Re:pairが目指すこと

Vision

Re:pairは、暴力のない、ハラスメントのない関係性をつくることを目指す全ての人へ開かれたプログラムです。目的は、暴力、ハラスメントがなく、さらにパートナーと二人ともがあたたかい、心地よいと感じる関係性とをつくる力を養うことにあります。

私たちは、ただ暴力をなくせ、ハラスメントをなくせというだけではやはり不十分だと感じています。暴力やハラスメントは、形こそ間違っていますし、当事者にとっては意識していない場合もありますが、関係を維持するため、自分を守るために使われている場合もあります。それをただやめろというだけでは不十分です。そこから一歩進めて、関係を良くする方法を獲得してもらう必要があると思います。


少し例え話をしたいと思います。ダイエットを思い浮かべてください。ダイエットをするために何が必要でしょうか。

運動すること。
食事を制限すること。

多くの人がどうしたらダイエットできるかを知っています。でも、実際ダイエットに成功して維持し続けられる人は限られています。なぜか。それは、人は知っているだけではなかなか実行することが難しいものです。


DVやモラルハラスメントに戻ります。Re:pairでは、DVやモラルハラスメントを理解し、それなしでどう関係性を作っていくかを説明する動画を作成しました。それは、ダイエットで言う、運動する利点、食事制限をする大切さを説明した上で、どこから始めることがあなたにとってダイエットに結びつくかを説明していることになります。
ただ、それだけでは不十分です。そこからワークシートを行うことで、実際に実行してそれに対してのフィードバックを行なっております。

もちろんそれでも不十分かもしれません。人によっては、まだ身についていない場合もありますし、パートナーの信頼が得られていない場合、元々の関係性の問題(セックスレス、二人で話し合いができない、過去の異性関係)が残っている場合もあります。

そこで、プログラムを終えた後には、個別カウンセリング、カップルカウンセリングや、相互に個別のカウンセリングを通し修復へ向けてのサポートもオプションとして準備しています。

まずは、本プログラムを通じて、適切な努力をして暴力の問題をクリアーしたと思えるところまで頑張って進めていきましょう。その上で、初めて新しい可能性が広がっていきます。

Profile

カウンセラー紹介

松本 健輔

Kensuke Matsumoto

資格:公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラー、EMDR weekend2修了、Master Solution-Focused Practitioner

所属学会:日本家族心理学会、日本家族療法学会、対人援助学会 

立命館大学大学院 応用人間科学研究科 臨床心理学領域修了。大学、大学院ともカップル・夫婦の研究を行なう。民間相談機関、関西医科大学附属病院、大阪市こども相談センター、結婚相談所などで臨床経験を積む。2009年夫婦・カップル専門のカウンセリングルームとしてハミングバードを設立。また、立命館大学(人間科学研究所)と大阪府、大阪市、堺市の共同事業である虐待するお父さんたちのグループ『男親塾」、立命館大学(人間科学研究所)と京都府の共同事業の『男性問題相談室』に携わり暴力問題も関わっている。

著書
はじめての家族療法(共著)北大路書房
逆算子育て術 ゴールから考えるSFA教育メソッド(共著)インプレス
実践 離婚事案解決マニュアル(共著)日本加除出版

運営/主宰HUMMINGBIRD / 松本 健輔
住所〒550-0003
大阪市西区京町堀1-13-23 岡崎ビル201